淡路島に突然そびえ立つ、巨大仏像とは?

淡路島に行ったことがある人は必ず見たことがあるこの巨大仏像。
一体何なのか、どういう目的で建立されたものなのか、正体はご存知でしょうか?

仏像

この巨大仏像は、本州から淡路島に入り、島の東側を海岸沿いに南下していると、突如目に入ります。

巨大仏像

隣にあるのは五重塔?!

・・・というわけで、調べてみました。

目次

平和観音寺に建立されている大仏

平和観音寺という寺院、博物館が所有するものでこの大仏の名前は「世界平和大観音像」というそうです。
世界平和大観音像の高さはなんと100m!神戸からも肉眼で確認出来る程の大きさです。
建造当時は世界最大の像として話題になったそうですが、2006年2月26日に閉館し、今では廃墟となってしまいました。。。

世界平和大観音像の内部には、平和観音寺、近代絵画美術館、近代陶芸美術館、民族博物館、時計博物館、交通博物館などが入っており、観音様の首のあたりには展望台が設けられています。

巨大仏像

上記の首のコルセット(?)のように見える部分が展望台だそうです。

 

大仏が建立された理由

なぜこのような巨大な大仏が建立されたかというと、一言でまとめると、それは「趣味」とのことです。
大阪でビジネスホテルやオフィスビル、賃貸マンションを経営するオクウチグループの創業家 故・奥内豊吉氏が、出身地である淡路島に建立したそうです。大仏の台座部分は博物館になっていますが、これは奥内氏の所有するコレクションを展示するスペースとなっています。また、平和観音寺という名前ではあるものの、宗教施設ではないそうです。

巨大仏像

巨大仏像の現在

建立された当初は、その物珍しさから多い日には2,000人の観光客を集めましたが、やはり異様なこの光景は次第に忘れられ、廃墟化しているそうです。

さらに困ったことに、ただの廃墟であるだけではなく、近隣住民からの迷惑となってしまっているようです。
老朽化が激しく、今では建立した方も死亡し、遺族も遺産を放棄してしまっているため、管理者がいない状態となっています。
そのため、倒壊の可能性もあり、大変危険な状態なので、2009年5月には世界平和大観音像検討委員会が設置されました。そして今では台座の博物館部分の入り口は封鎖され、立ち入り禁止となっています。

巨大仏像

観光客の目を引くこの巨大仏像の真実は、このような悲しい現実となっています。



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